リクルートが運営する就活サイト「リクナビ」が、学生の「内定辞退予測」を数値化し企業に販売していました。
結局リクルートは学生に謝罪メールを送り、リクルート社長も公式に謝罪しました。
就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリア(東京・千代田)が就活生の同意を得ずに「内定辞退率」の予測を企業に販売していた問題で、小林大三社長と浅野和之・執行役員は26日、都内で記者会見を開いた。小林社長は「学生や企業など多くの方々にご迷惑をお掛けし、申し訳ない」と謝罪。リクナビなどの新卒事業が「事業存続の危機にある」と話した。
しかし、当事件を受けてのリクルートに対する就活学生や関係者からの非難の声は大きく、連日ネットで話題となっています。
これを受けて「金の亡者リクナビ許せない」「リクルートは絶対使わない」と思う人も多いかもしれません。
しかし、こんな時だからこそ、リクルートを使うべきだと私は考えます。
今回は、その理由について解説します。
リクルートは業界No.1
リクルートは誰が何とおうと就職転職サービストップの大企業です。業界No2の転職エージェントDODAと比較しても、非公開求人件数はリクルートエージェントが上回ります。
公開求人数 | 非公開求人数 | |
リクルートエージェント | 約4万7千 | 約16万5千 |
DODA(デューダ) | 約4万4千 | 約14万 |
内定辞退予測がどうだろうが、結局ほとんどの人が使わざるを得ない就職・転職プラットフォーム。
それに内定辞退予測と言っても、多かれ少なかれ他のエージェントも求職者の個人情報を利用しているもの。
転職回数が多い人は、知らない番号から電話がかかってきたり、知らないアドレスからメールが受信したことはないですか?
多かれ少なかれ、就職・転職サービスを提供している会社は、求職者の個人情報を保有し利用しているものなんですよ。
どうしても個人情報が利用されるのがら嫌なら、一切そういったエージェントに登録せず、草の根的に履歴書を求人先に落とすしか方法はないです。
しかし、悲しい事に誰もが就職を夢見る大企業は、低スペックに応募されても面倒なので、大手転職エージェントに求職者選定を一括で依頼するもの。
その転職エージェントの大ボスが「リクルート」なんです。
リクルートほどの大手となると、登録した人でないと応募できない「非公開求人」を数多く抱えています。
※非公開求人:公には公開されないエージェント独自の特別な求人
たとえばリクルートは、トヨタ、ホンダ、大和総研などの一流大企業とも提携しているので、そういった会社の案件もあるかもしれません。
逆に言えばリクルートに登録しないと、どれだけスペックが高くとも、そういった大企業との縁がなくなる可能性があるのです。
「内定辞退予測=悪」なのか?
現在問題となっているのは、新卒者用サービスの「リクナビ」です。
新卒一括採用では、企業は短期間で多くの求職者を短期間で確保する必要があります。
企業としては、せっかく労力を割いて採用したのに、内定者に辞退されては困りますよね。そう考えると「内定辞退予測」のデータを購入するのは当然と言えます。
日本では大学が増え過ぎた結果、誰でも大学に進学可能になり、大学生が激増。そして増え過ぎた大学生は就職先を「大企業だけ」に絞ります。
その結果増え過ぎた新卒者が、1人で何十社・何百社という企業にエントリーする現象が起こり、就活が激化しているのが現在。
これだけ多くエントリーしてるのですから「とにかく大企業であればどこでもいい」と考える学生も少なくないでしょう。
しかし、数うちゃ当たる戦法でエントリーしまくる学生より、信念をもって数社に絞りエントリーする学生を大切にしたい、と思うのが人情ではないでしょうか?
つまり「内定辞退予測」の販売自体は悪い行為ではなく、むしろ「内定辞退予測」は就活の激化を防ぎ、採用効率を上げる「魔法のデータ」だと私は考えています。
しかも利用するのが転職サービス「リクルートエージェント」なら、新卒用サービス「リクナビ」とは異なり「内定辞退予測」の心配はなくなります。
転職サービスは内定者が限られてるので、内定辞退を予測する価値は薄いですからね。
誰でも登録可能で担当者は粒ぞろい
くどいですがリクルートは就職・転職の業界トップ。数多くの一流大企業と提携していますが、リクルート自体も一流大企業です。
気位の高い企業なので、サービス利用を希望しても、断られる可能性があるかもしれません。とはいえ、中卒者・高卒者のための求人もあるので、単純に学歴が悪いからと言って利用を断れる事はありません。
それでは、どのような時に断られる可能性があるのか?
元転職エージェント勤務の私から言わせれば、良い求職者か悪い求職者は、学歴・職歴よりも当人の人となりに寄るよころが大きいです。
求人企業から成果報酬を頂く転職エージェント担当者は、変な人を大事な顧客(求人企業)に紹介できませんからね。
逆に言えば、たとえ中卒だろうが高卒だろうが、人となりが良ければ利用して頂きたい求職者である、という事になります。
なので、もしあなたが学歴・職歴が不安でリクルートエージェント登録を躊躇っているなら、ぜひ挑戦してみる事をオススメします。
リクルートは一流企業なのでエージェントの担当者もエリートの粒ぞろい。
一旦リクルートエージェントに登録して面談、求人紹介までこじつける事ができれば、転職成功まであと少しです。
保有している求人が業界No.1なので、1回の面談で大量の仕事を紹介してくれる事もあります。
応募書類チェック・面接対策のサービスも、エリート担当者から受ける事ができます。
一流の人間と話してサポートしてもらうことで、転職のモチベーションアップに繋がることは間違いないでしょう。
加えて、冒頭で述べたお伝えした通り、現在リクルートエージェントは、内定辞退予測の件で人気が下火です。
「内定辞退予測」問題のお陰で、リクルートに登録し競争しあうことになっていたライバルが、リクルートエージェント登録を避けているかもしれません。
転職成功のカギの一つは『タイミング』です。良い求人というのはすぐに去ってしまうもの。今があなたにとっての転職チャンスかもしれません。
転職成功には場所も大切
もう一つの転職成功のカギは『場所』です。
この社会には主体性なく、ブラック企業に勤めながら、
「頑張ってるのに、なぜ給料上がらない」
「俺は能力があるからもっと給料をもらうべきだ」
なんて事を言う人がいますが、そういう人は行動もせずに文句だけ言うバカタレです。今スクリーンの前にいる貴方も、このような言動をした事があるのなら赤信号ですよ!
しかし、たとえ今給料がやすく満足していなくても悲観しないでください。
なぜなら元転職エージェント勤務の私から言わせれば、給料というものは8割が『労働者がいる場所』に左右されるからです。
極端な例になりますが、マクドナルドのビッグマックのみの価格は、世界で最も高い国はスイスで、その額なんと約700円。一方でロシアでは200円以下で。
スターバックスのラテ(グランデサイズ)の価格も、最も高い国はスイスで750円。一方でブラジルなら何と150円程度で買えます。
こういった物の価格のように、あなたの給料も「貴方の能力」より「貴方のいる場所(業界や地域)」に依存する割合の方が遥かに高いのです!
なので、少しでも給料や待遇に不満があるなら、業界No1のリクルートエージェントに登録して挑戦してみる事をオススメします。
登録は5分程度で完了、利用は最初から最後まで完全無料です!