未経験で専門職、たとえば経理になりたい場合、どうしても引っかかってしまうのが経験年数。たとえば「経理の年数3年以上」などの条件です。
簿記などの資格を持っていても、二の足を踏むでしまいますよね。やはり未経験では転職市場ではなかなか評価されにくいもんです。
しかし経理という職種は、どんな企業でも必要なポジション。経験さえ詰めば転職もしやすく、キャリアップもしやすいです。
もし、あなたが未経験から経理を目指したい場合、契約社員で経理の経験を積むことをオススメします。
非正規であっても職歴としてカウントされる?
「契約社員だと職歴にカウントされないのでは?」
「非正規だと正社員を目指す場合不利になるのでは?」
こんな風に勘違している人が多いですが、あくまでこういった事は単純労働だった場合の話。経理・貿易事務などの専門性の比較的高い職種では、職歴はきちんとカウントされます。
もともと非正規、契約、派遣という雇用形態は、専門性の高い職種の人に一定期間お手伝いしてもらうために生まれたもの。
しかし、企業が安価に使い切り捨てできる単純労働者として派遣などのシステムを悪用した結果「派遣=単純労働」のイメージが強くなりすぎているのが現状です。
一般的に非正規、契約、派遣というワードは使えない人間の代名詞にもなってしまっている節があります。
日本の雇用システムの悪しき実態と言わざるを得ないです。
ゼロから経理を目指す場合は契約社員からキャリアをスタート
しかし、経理として正社員を目指す場合は、そういった非正規、契約、派遣などの雇用形態を利用するのが有効です。
全くの未経験で経理を目指す場合は、新卒からではないとなかなか難しいですが、契約社員であれば、簿記二級などの資格さえあれば割合すんなりと仕事をスタートできます。
そして、契約として三年経験を積めば、今度は正社員の経理職に堂々と応募できます。
もちろん、その前に簿記の資格はとっておく必要があります。最低でも三級、可能であれば二級。一級は狭き門なので必要はいです。
簿記の三級程度であれば独学でもなんとかなりますが、ハローワークでも簿記の職業訓練もやっています。失業保険を受給中の方は申し込んでみるとよいでしょう。
経理は競争率が激しそうだけど
事務職は求人倍率がは0.36倍と非常に高いです。また希望社は女性が多いので、あなたが男性なら不利でしょう。
「それなら、経理職も競争が激しいのでは?」と思うかもしれませんが、経理は簿記の資格も必要で、繁忙期は残業も多いので、一般事務ほど競争率は高くありません。
正社員の場合は最低3年の経験が必須なことろが多いですし、非正規や契約の雇用形態で正社員に転身する人が多い職種と言えます。
会社が気に入らなくても、経験さえあれば他の職に比べ転職が容易ですし、数字が得意で食いっぱぐれのない職種を探しているのであれば、私は経理職をオススメします。
転職には圧倒的に経理が有利
転職活動をしていく上で、今後大事になってくるのは、専門的な能力です。
経理はどんな企業でも必ず必要なポジションなので、経験さえ積めば引っ張りだこ。「手に職」と言えるでしょう。
特に専門的な知識や経験が必要とされない一般事務は、近年のIT化に伴い、どんどん非正規化が進んでいます。
転職をしたいけど「どんな職種に進めばよいのかわからない!」と悩んでいる人は、ぜひ「経理職」を候補に入れてみるよいです。
転職するなら転職エージェントを利用することをオススメします。
転職エージェントは大手2社を押さえておこう
転職エージェントを利用すると言っても、どこを利用すれば良いのか悩みますよね。どこに登録しようか迷ったら、とりあえず業界トップの2社を検討することをオススメします。
経理職の求人なんて吐いて捨てるほど持っているはずです。
リクルートエージェント
フロムエーやとらばーゆなどを手掛ける大手人材紹介サービスのリクルートが運営する転職エージェント。創業以来、約35万人の転職を実現してきた業界のトップ。総合人材サービス企業として、長きにわたり培ったノウハウを活かした転職サポートが魅力となっています。
リクルートエージェント公式サイト
パソナキャリア
人材業界大手のパソナグループが運営している転職エージェント。1976年の創業以来「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、年齢・性別を問わず誰もが自由に仕事を選択し、働く会を得て、豊かになるための社会インフラを構築しています。
パソナキャリア公式サイト
リクルートエージェントもパソナキャリアも、保有する求人数は全国で数万規模。第二新卒から幅広い年齢層までの転職に対応しています。
大手の関連会社など安定した求人、もちろん経理職の案件も多数かかえています。
紹介料がそれなりに掛かってくる大手2社に広告を出せる企業は、それなりに財政も安定しています。もちろん審査もあるので、中途半端な企業が大手2社を利用している事は稀です。
また、それだけ紹介料を出しているということは、それだけ投資して本気で良い人材を探しているということ。就職すれば手厚い待遇、長期的なキャリアを見据えて向かい入れてくれるところも少なくないいです。
当然「即戦力が欲しい」という会社もありますので、交渉すれば年収アップも見込めます。
一方、職業安定所(ハローワーク)は広告コストが無料なので、できるだけ安く人材を使い捨てるつもりで利用しているブラック企業も少なくないです。
求人誌も、大手の転職エージェントに比べて広告費用が安いので、低品質な求人が多いです。
大手の転職エージェントでは、そういった質の悪い求人が少なく優良案件が多いので、安心して利用できるんです。カウンセラーに相談しながら自分に合った職のアドバイスなどもしてくれます。
しかし、転職エージェントのカウンセラーも人間。大手といっても担当者の性格や質も人それぞれです。よい担当者に当たることもあれば、これは外れだ、という人に当たることもあるでしょう。
もし、イマイチという担当者に当たったら、別のエージェントに当たってみるのもよいです。
大手の転職エージェントは、その道のプロです。しかし、すべての転職エージェントの担当者が、あなたに合うとは限りません。
ダメなものはダメだと割り切って、別エージェントに乗り換える思い切りも時には必要。そのため、いつでも切り替えられるよう大手2社に登録しておくんです。
私も大手2社に登録していた際に、一方の動きが早くもう一方はレスポンスが遅かったので、親身に素早い対応をしてくれる一方に絞った経験があります。
リクルートやパソナに登録するには、公式サイトに行って情報を入力するだけ。その後は、ほったらかしにしていても、向こうからメールなり電話なりで連絡がきます。そして面談日を決めて来社、という流れが一般的です。
その後カウンセリングをしてどんな職種に興味があるのか伝えて後日、意向に合わせた求人のオファーがメールなどで送られてきます。
一旦登録をしてカウンセリングを受けてしまえば、自動的に求人情報が送られてくるので、求人を探して応募する手間が省けます。
少しでも転職を考えているのなら、登録してみることをオススメします。登録と利用は最初から最後まで完全無料です。