「転職エージェント利用は本当に全て無料?」
「本当に転職エージェントを利用した方が良いの?」
「転職エージェントはどのように利益を上げてるの?」
こんな風に転職エージェントを利用したいとき、メリットが強調されすぎてて裏がないのか不安だ、と思うことはないでしょうか?
結論から言うと転職エージェントは、紹介料を企業から貰ってるので、転職者は無料でサービスを受けられます。
実は香港・シンガポールなど、賃金水準の高い国で中国人が転職をするとき、転職エージェントは転職者からもサービス料を取る場合もあります。
一方私たち日本人が転職エージェントを利用する場合は、全て無料。日本人に生まれたと言うことは、それだけで結構ラッキーなんですよ。
とはいえ転職エージェントはメリットばかりではない。確かにデメリットも存在します。
そこで本稿では、転職エージェントを利用するデメリットを解説していきます。
転職エージェント利用のデメリット
1.エージェントの都合を押し付けられる
先述の通り、転職エージェントは求人企業からお金を貰ってます。金額は成果ベースで、転職者の月収に寄ります。
一般的には転職者の給料の3割前後、月収にすると3ヵ月分程度となります。
例えば貴方が転職エージェント「A」を利用して月収500万円で転職したら、「A」は150万の紹介料を貰えます。
こう考えると結構でかい金額ですよね。
なので転職エージェントは、あなたが同時に複数社から採用された場合、とにかく年収が高い方での就職を勧めるかもしれません。
2.学歴・職歴フィルターで応募企業が少なくなる
転職エージェントは求人企業からの紹介料で食べてる企業。なので彼らの最終目的は、転職者を転職させることです。
そのため転職エージェントは貴方の経歴を見て、箸にも棒にも掛からない案件、背伸びしないと採用されない案件などは、積極的に紹介してくれません。
粗悪なエージェントの質の悪い担当社に当たったら数撃ちゃ当たる戦法で、とにかく面接に行くよう勧めてくる場合もあるかもしれません。
転職で中小企業⇒大企業への転職、大きく年収をアップさせることは、容易ではありません。
そのため学歴・職歴が芳しくない人は、エージェントのいう事を鵜吞みにしない強い意志が必要です。
3.煩いほどエージェントから連絡が来るかも
転職エージェントも営利企業です!
そこまで転職に本気じゃないけど、と軽い気持ちでサービスに登録したとしても、ガンガン電話してきたり、メールを送ってくるかもしれません。
転職エージェントから見れば、1件100~200万円以上の報酬を逃すかどうかなので、当然といえば当然ですよね。
もし転職にあまり積極的になれない場合は、正直に転職する気はない意思をエージェントに伝えましょう。そうすれば、アグレッシブ営業は止まります。
向こうにとってはブランドや評判も大切。こちらが意思をしっかり見せれば、それに応えてくれます。
4.転職市場の価値が低い求職者には塩対応
くどいですが転職エージェントは成功報酬ベースの営利企業です。
転職エージェントからすえれば、高給人材をスムーズに転職させる事で最も効率よく稼げるわけです。
そのため転職者のスペックが低い場合、積極的に案件を紹介してくれなかったり、門前払いを食らったり塩対応を受ける可能性があります。
たとえば、こんなスペックだとマズいかもしれないですね。
- 月収300万円以下、未経験の職種に応募する
- いい年して職歴がない
- 管理職経験がなく高齢
とはいえ、選ばなければ門戸は広いです!
もし学歴や職歴が芳しくない場合でも、先ずは登録して反応が返ってくるのか試すのもよいでしょう。
5.質の悪いエージェントを利用すると転職成功率が下がる
採用企業にとっても転職エージェントに対するイメージがあります。もし、あなたが複数のエージェントと契約してる会社勤務なら、
「〇〇の会社から面接、今回は期待できるかも」
「〇〇のよこしてくる求職者はいつも変な奴ばかりだ」
なんていう会話が、人事関係の部署から聞こえてくるかもしれません。
転職エージェントは人材エージェント。イメージの悪い転職エージェントを利用すると、逆に転職成功率が下がる可能性があるかもしれません。。
それでは、どこを利用すれば良いのか、無難なのは大手2社を利用することです。
転職エージェントは大手2社を押さえておこう
どこの転職エージェントに登録しようか迷ったら、とりあえず業界トップの2社を検討することをオススメします。
リクルートエージェント
業界第1位の転職エージェント。とにかく案件数が豊富。コンサルタントもスピーディーで一流な粒ぞろいで、大企業との契約数が最も多い。
フロムエーやとらばーゆなどを手掛ける大手人材紹介サービスのリクルートが運営する転職エージェント。創業以来、約35万人の転職を実現してきた業界のトップ。総合人材サービス企業として、長きにわたり培ったノウハウを活かした転職サポートが魅力となっています。
リクルートエージェント公式サイト
パソナキャリア
業界第2位レベルの転職エージェント。リクルートに次ぐ業界2位は多数ありますが、歴史が長くコンサルタントが親切との定評があるのがパソナキャリア。
人材業界大手のパソナグループが運営している転職エージェント。1976年の創業以来「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、年齢・性別を問わず誰もが自由に仕事を選択し、働く会を得て、豊かになるための社会インフラを構築しています。
パソナキャリア公式サイト
リクルートもパソナも保有する求人数は全国で数万件以上です。
第二新卒から幅広い年齢層までの転職に対応しています。大手関連会社など安定した求人を多数かかえています。
紹介料がそれなりに掛かってくる大手2社に広告を出せる企業は、財政も安定しています。もちろん審査もあるので、中途半端な企業が大手2社を利用している事は稀です。
それだけ紹介料を出してるということは、投資して本気で良い人材を探しているということ。就職すれば手厚い待遇で、長期的なキャリアを見据え迎え入れてくれる会社も少なくないです。
当然「即戦力が欲しい」という会社もありますので、交渉すれば年収アップも見込めます。
大手転職エージェントでは、粗悪な求人が少なく優良案件が多いので、安心して利用できます。カウンセラーにも相談しながら自分に合った職のアドバイスなどもしてくれる点もよいです。
案件数が豊富で、エージェントも厳選してくれるので、自分の意向を伝えれば、納得のいく求人が見つかるはずです。
1社ではなく2社に登録しておくべき理由
大手転職エージェントは、リクルートかパソナ、大手1社に登録しておけば良いという人もいます。
しかし、転職エージェントのカウンセラーも人間です。
大手といっても担当者の性格や質も人それぞれ。良い担当者に当たることもあれば、イマイチな人に当たることもあります。万一イマイチな担当者に当たったら別のエージェントにすぐに乗り換えられる。
だから1社だけより2社に登録しておくのが、オススメなんです。
大手の転職エージェントは、その道のプロですが、すべての転職エージェントの担当者が、あなたに合うとは限りません。
ダメなものはダメだと割り切って、別エージェントに乗り換える思い切りも時には必要。そのため、いつでも切り替えられるよう大手2社に登録しておくことをオススメします。
私も大手2社に登録していた際に、一方の動きが早くもう一方はレスポンスが遅かったので、親身に素早い対応をしてくれる一方に絞った経験があります。
リクルートやパソナに登録するには、公式サイトに行って情報を入力するだけ。
その後は放置していても、向こうからメールなり電話なり連絡がきます。そして面談日を決めて来社という流れが一般的です。
そしてカウンセリングをしてどんな職種に興味があるのか伝えて後日、意向に合わせた求人のオファーがメールなどで送られてきます。
一旦登録をしてカウンセリングを受けてしまえば、自動的に求人情報が送られてくるので、求人を探して応募する手間が省けます。
少しでも転職を考えているのなら、登録してみることをオススメします。登録と利用は最初から最後まで完全無料です。
給料は『働く場所』に左右される
この社会には主体性なく、ブラック企業に勤めながら、
「頑張ってるのに、なぜ給料上がらない」
「俺は能力があるからもっと給料をもらうべきだ」
なんて事を言う人がいますが、そういう人は行動もせずに文句だけ言うバカタレです。今スクリーンの前にいる貴方も、このような言動をした事があるのなら赤信号ですよ!
しかし、たとえ今給料がやすく満足していなくても悲観しないでください。
なぜなら海外就職の経験もある私から言わせれば、給料というものは8割が『労働者がいる場所』に左右されるからです。
極端な例になりますが、マクドナルドのビッグマックのみの価格は、世界で最も高い国はスイスで、その額なんと約700円。一方でロシアでは200円以下で。
スターバックスのラテ(グランデサイズ)の価格も、最も高い国はスイスで750円。一方でブラジルなら何と150円程度で買えます。
こういった物の価格のように、あなたの給料も「貴方の能力」より「貴方のいる場所(業界や地域)」に依存する割合の方が遥かに高いのです!
なので、少しでも給料や待遇に不満があるなら、文句を言う前に一歩踏み出してみる事をオススメします。登録は5分程度で完了、利用は最初から最後まで完全無料です。